ワキガの治療って保険適用されるの?
ワキガ治療が保険適用になる条件を知りたい
ワキガ治療ってどんな治療法でも適用されるの?
特有な臭いを放つことでさまざまな悩みやコンプレックスを生むワキガ。
治療をしたいと思っていても、どのような治療法があるのか、保険適用はされるのかなどワキガ治療について疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではワキガの治療方法や保険適用の条件について解説します。
保険適用されるための条件についても解説しているので、ぜひ最後までご覧いただき参考にしてください。
【ワキガ治療の保険適用】3つの治療法
ワキガは体質だからと放置されていることが多いですが、「腋臭症(えきしゅうしょう)」という診断病名がつけられている病気です。
アポクリン腺と呼ばれる汗腺から分泌された汗が、皮膚上の脂肪分などの最近と混ざることで、特有の臭いを放ちます。
ワキガの治療は、ワキガの原因であるアポクリン腺の除去を行います。汗の分泌を減らすことで、ワキガの抑制に繋がるためです。
当院では、アポクリン腺の除去として以下3つの方法を行っています。
●ボトックス注射
●クイック法
●剪除法
どのような治療なのか1つずつ見ていきましょう。
ボトックス注射
1つ目は、ワキにボトックス注射を打つ方法です。
施術時間は10分程で、痛みや傷、ダウンタイムもほとんどないので気軽に施術を受けていただけます。
ただし、ボトックス注射は軽度のワキガが対象となるため、中度から重度の方には効果がない場合もあります。
また、持続期間は半年ほどとなるため、打つタイミングに注意が必要です。
よく汗をかく夏の間だけなんとかしたい!という方におすすめと言えるでしょう。
クイック法
クイック法とは、吸引法とも呼ばれる方法です。
詳しい施術の流れは以下のとおりになります。
1.ワキの下の皮膚の一部を直径数ミリ〜数センチほど切開する
2.カニューレと呼ばれる管を切開したところに差し込む
3.アポクリン腺を破壊し、カニューレで吸い込む
傷口が小さく手術時間も30分と短い一方で、原因となるアポクリン腺を吸引するので、半永久的な効果を得ることが可能です。
アポクリン腺を完全に取り除くことは難しいですが、確実な効果が期待できます。
ただし、クイック法は軽度もしくは中度のワキガが対象となるため、重度のワキガの方だと効果がない可能性もあるので、医師と相談するといいでしょう。
剪除法
剪除法は、皮膚を切開をし直接アポクリン腺を取り除く方法です。
アポクリン腺の除去率は99%以上と言われており、治療効果が最も高いと言えます。
なお、手術時間は1時間程かかり、傷口もクイック法と比べると大きいです。そのため、ダウンタイムも必然的に長くなります。
重度のワキガにお悩みの方や、確実にワキガを治したいという方におすすめの方法と言えるでしょう。
ワキガの治療が保険適用される条件
ここまで、当院で行っているワキガの治療法を紹介しました。
でも、ワキガのために高いお金を払って治療するのは難しい……そう思われている方に朗報です。ワキガの治療は、保険適用がされる場合があります。
ただし、ワキガの治療が保険適用されるにはいくつかの条件をクリアしなければなりません。
ここでは、ワキガの治療が保険適用される2つの条件について解説します。
●条件①症状の重さ
●条件②治療法
1つずつ見ていきましょう。
【条件①】症状の重さ
まず1つ目の条件は、症状の重さです。
ワキガの治療が保険適用されるのは、「悪臭が著しく、他人の就業に支障を及ぼすほどの事実が明確で、かつ医療の介入が客観的に必要と認められる場合」とされています。
言い換えると、ワキガが極めて重度である場合のみ保険適用となるということです。
ワキガが重度である診断は、病院で診察を受けた際の医師によって判断されます。
自分が重度だと思っていても、医師の判断で軽度や中度と判断された場合は保険適用外となるので、注意が必要です。
【条件②】治療法
症状の重さのほか、治療法についても条件があります。
前述のとおり、ワキガの治療にはいくつか方法がありますが、保険適用となる治療法は剪除法だけです。
今回紹介した切らない治療法であるボトックス注射や、皮膚を少しだけ切開をするクイック法は保険適用となりません。
保険適用でワキガを治療したいと思っている方は、剪除法を選ぶようにしましょう。
まとめ|ワキガの治療を保険適用で受けてコンプレックスを解消しよう!
この記事では、ワキガの治療方法や保険適用で治療ができる条件について解説しました。
当院では、ワキガの治療法は以下の3つをご用意しています。それぞれ特徴があるので、自分に合った施術を選ぶといいでしょう。
●ボトックス注射
●クイック法
●剪除法
ワキガは「腋臭症」と呼ばれる病気のため、以下の条件をクリアした場合、保険適用で治療を受けることも可能です。
重度のワキガにお悩みの方は、保険適用も視野に入れて治療を検討してみてください。
●条件①ワキガが極めて重度であること
●条件②治療法が剪除法であること
条件が揃っていれば保険適用でお得に治療も可能です。ワキガを治療してコンプレックスを解消しましょう。
本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています。