豊胸のシリコンに寿命があるって本当？
シリコンって劣化したりするのかな？
シリコンを長持ちさせる方法を知りたい！

女性なら誰もが憧れる、綺麗なバストライン。しかし、胸の大きさや形は多少努力で改善できても、大幅に変化を出すのは難しいです。

シリコンを挿入することで胸の形を整える「豊胸手術」は、効果が長く女性からの人気が高い美容整形です。

しかし、効果が長いといっても人工物を体内に入れる手術のため、どれくらい持つか心配な人もいると思います。

この記事では、豊胸のシリコンについて、寿命や注意点、長持ちさせるコツを詳しく解説していきます。

豊胸のシリコンに寿命はある？

結論からいうと、豊胸手術で使用するシリコンには寿命があります。

豊胸手術は、シリコンの挿入によって理想の胸の形やサイズに近づける魅力的な美容整形です。しかし、シリコンは人工物なので時間の経過により徐々に劣化していきます。

個人差がありますが、豊胸手術を行ってから大体10年くらいで劣化してくるといわれています。

寿命がくると、トラブルや不具合が発生する可能性があるため、シリコンの除去や取り換えをしなければなりません。

豊胸のシリコンに寿命がきたときのトラブル

豊胸のシリコンは、大体10年前後で寿命となります。そのままにしておくと、さまざまなトラブルが出てくるのですが、一体どのような問題が起こるのか心配です。

そこで、トラブルの具体的な内容を紹介していきます。

●カプセル拘縮
●石灰化
●リップリング
●ダブルバブル

1つずつ見ていきましょう。

カプセル拘縮

1つ目のトラブルは、カプセル拘縮です。

カプセル拘縮とは、被膜がシリコンを覆ってしまう症状です。

異物を体内に閉じ込めようとする体の生理的な反応で、豊胸手術を受けた人の10人に1人は起こるといわれています 。見た目も、不自然に盛り上がってバストが非常に硬くなります。

放置してしまうと、どんどん皮膜が厚くなって痛みも出てきて、シリコンが破損するかもしれないので、気になることがあればすぐに病院に行くようにしましょう。

石灰化

2つ目に解説するトラブルは、石灰化です。

石灰化とは、挿入したシリコンを包み込む皮膜に、カルシウムの結晶が沈着する症状です。

石灰化した部分が厚くなると、前述した被膜拘縮より、さらに硬くなり、石のような硬さになります。

放置すると、シリコンを脇から除去することが困難になり、胸を切開しなければいけない可能性も出てくるので早めの対処が必要です。

リップリング

リップリングと呼ばれる症状もよくあるトラブルの1つです。

リップリングとは、シリコンが内部で曲がるなどして、胸の表面が波打ち突起が生じる症状です。

手術後しばらくして起こった場合は、表面がツルツルとしているシリコンが胸の中で動くことにより発生します。

手術の後すぐに起きた場合は、医師の技術が不足していてシリコンがよれた状態で挿入された可能性もあるでしょう。

ダブルバブル

最後に紹介するトラブルは、ダブルバブルです。

ダブルバブルとは、アンダーバストからシリコンが逸脱してしまい、鏡餅のような段差が起こる症状です。

合わない大きさのシリコンを挿入したり、手術時の剥離の仕方が適切でない場合に起こりやすくなります。

軽度の内は、除去後に改善することも可能ですがアンダーバストに左右差が生じると、修正が難しくなるので、胸に段差ができたらすぐに相談してください。

豊胸のシリコンを長持ちさせるコツ

豊胸のシリコンには寿命がありますが、できれば長持ちしてほしいと思われる方も多いでしょう。

そこで、ここからは豊胸のシリコンを長持ちさせるコツを紹介します。

●実績のあるクリニックで施術を受ける
●定期検診を受ける
●シリコンに強い衝撃を与えない

さっそく見ていきましょう。

実績のあるクリニックで施術を受ける

豊胸のシリコンを長持ちさせるためには、実績のあるクリニックを選ぶことが重要です。

経験が豊富なクリニックであれば、美しい仕上がりが期待できます。

挿入時にシリコンに刺激を与えてしまうと、早期の破損トラブルに繋がることもあり医師の高い技術力が必要です。

万が一、施術後にトラブルが発生しても症例数が豊富なクリニックであれば、適切な対処も期待できるでしょう。

定期検診を受ける

シリコンを長持ちさせるために、定期検診も忘れずに受けてください。

とくに、胸に痛みや硬さなどの違和感がない場合でも、1年に1回程度、手術を受けたクリニックで定期検診を受けましょう。

そうすることで、シリコンの破損や被膜拘縮の早期発見に繋げられるので、トラブルを予防できます。

ただし、胸に違和感が生じたときは定期検診のタイミングでなくても、なるべく早くクリニックに相談するようにしましょう。

シリコンに強い衝撃を与えない

強い衝撃を与えないことも、シリコンを長持ちさせるために大事です。

シリコンは人工物であるため、極度に強い衝撃を受けた場合は破損する可能性があります。

運動や、性行為などの生活の中で受ける程度の衝撃であれば大丈夫ですが、事故や格闘技などで強い衝撃を受けた場合は、破裂の恐れがあるので注意が必要です。

手術を受けた後は、強い衝撃は避けるように心掛け、豊胸後の胸のサイズに合わせた下着を選ぶなどバストへの衝撃を与えないように気を付けましょう。

まとめ｜豊胸のシリコンを長持ちさせるコツを知って理想のバストを手に入れよう！

本記事では、豊胸のシリコンについて寿命や長持ちさせるコツを解説してきました。

シリコンは人工物のため、施術から10年程度でトラブルが起きやすくなり取り替えや除去が必要になります。

少しでも長持ちさせたい場合は、実績のあるクリニックで施術するのがおすすめです。実際に施術を受けた人のレビューなどを見ておくとわかりやすいでしょう。

豊胸手術を考えている人は、リスクや注意点があることを知った上で、ぜひ検討してみてください。

本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会（JSAS及びJSAPS）所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています。