顔のほくろが気になって、鏡を見るたびため息が出てしまう……
ほくろの除去をしてみたいけど、手術跡が残ったら嫌だな……
身体のどこかしらにはあるほくろですが、顔に目立つほくろがあるとどうしても気になってしまいますよね。
顔のほくろにコンプレックスを感じている方は、皮膚科でのほくろ除去を検討してみてはいかがでしょうか?
ほくろ除去って怖そうだし、結局傷口が残るのでは……と思われる方もいるかもしれませんが、きちんと処置をすればきれいに除去することが可能です。
このコラムでは、ほくろの基礎知識やほくろ除去に関する注意点を解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
ほくろってなに?
そもそもほくろってなんなんだろう、と思われている方もいるかもしれません。
ほくろとは、皮膚の表面にできる濃褐色の色素斑の通称です。
一般的に後天性のもので、成長していく過程で皮膚もしくは皮膚の下で増えていきます。
ほくろは基本的に良性のものがほとんどですが、まれに病気が隠されていることも……
この項目では、ほくろの種類とほくろに隠れた病気について解説します。
■ほくろの種類
ほくろは、おもに以下の4つに分類されます。
<Miescher母斑>
・7㎜ほどの大きさ
・ドーム状にふくらみ、毛が生えるものもある
・顔にできやすい
<Unna母斑>
・10㎜ほどの大きめのほくろ
・黒色または茶褐色
・腕、足、首などにできやすい
<Spitz母斑>
・ほくろができるスピードが速い
・皮膚がんと見分けるのが難しい
<Clark母斑>
・10㎜前後の大きさ
・平らで楕円形
一見すべて同じに見えますが、ほくろができる箇所や大きさによって種類が分かれています。
■ほくろに隠れた病気
基本的にほくろだと思っているものは良性で身体に無害なものがほとんどですが、まれに悪性のものなど、病気が隠れている場合があります。
ほくろと見分けがつきにくい病気と特徴は以下のとおりです。
<悪性黒色腫(メラノーマ)>
・皮膚がんの一種
・足の裏にできることが多い
<皮膚線維腫>
・虫刺されや傷が原因となって発症することがある
・手足にできることが多い
<基底細胞がん>
・皮膚がんの一種
・顔にできることが多い
ほくろの良性と悪性は見分けが難しいため、見逃してしまうことも多くあります。
気になるほくろがあるときは、速やかに医療機関へ受診するようにしましょう。
皮膚科のほくろ除去での注意点
皮膚科でほくろを除去するには、後悔しないためにいくつか注意をしておく必要があります。
この項目では、とくに注意すべき以下3点のポイントを紹介します。
●保険適用について確認する
●アフターケアは入念にする
●紫外線対策をしっかりする
ぜひ参考にしていただき、後悔のない施術にしてください。
■保険適用について確認する
皮膚科でほくろを除去するときは、保険適用がされるか確認するようにしましょう。
保険適用がされるかどうかは、健康上の問題があるかどうかで判断がされます。
たとえば、ほくろによって以下のようなケースは保険が適用されることが多いです。
●悪性の腫瘍の可能性がある
●ほくろにより視界が狭くなり、生活に支障が出ている
●爪が当たると血が出る
一方、肌をきれいにしたいなどの美容目的であれば保険適用外と判断されます。
施術の前に、費用の確認と一緒に行うようにしましょう。
■アフターケアは入念にする
後悔のないほくろの除去をするには、施術だけでなくアフターケアを丁寧に行うことが大切です。
ほくろ除去の跡は、人によって目立たなくなる期間が変わります。
ダウンタイム中のケアはとくに重要となってきますので、はしっかりとケアをするように心がけましょう。
具体的なアフターケアとして、施術後に病院から提供されるテーピングは必ず行ってください。
テープは以下の役割を果たしてくれます。
●傷跡が大きくなるのを防ぐ
●紫外線ダメージから守り、色素沈着を予防
●乾燥からの保護
そのほか、施術後の医師からの注意点があれば必ず守るようにしましょう。
■紫外線対策をしっかりする
ほくろ除去の施術後は、いつも以上に紫外線対策に気を配るようにしてください。
ほくろを除去した後は、紫外線のダメージをいつも以上に受けやすい状態となっているためです。
また、紫外線は色素沈着やほくろの再発の原因にもなります。
せっかく除去したほくろが再発しては元も子もないので、しっかりと紫外線対策は行いましょう。
まとめ|皮膚科でほくろ除去をして明るい肌を手に入れよう
今回は、後悔しないほくろ除去のポイントについてお伝えしました。
ほくろ除去は施術だけでなく、アフターケアも大切な要素となっています。
理想の肌のためにも、いつも以上に丁寧なケアを心がけてください。
ぜひ皮膚科でほくろの除去をして、明るい肌を手に入れましょう。
本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています。