
「タトゥーを消したいけれど、一体いくらかかるんだろう…?」
過去に入れたタトゥーが、今のあなたにとって悩みの種になっているのですね。就職活動、結婚、あるいは単にファッションとして、タトゥーを除去したいというお気持ちはよく分かります。しかし、タトゥー除去には様々な方法があり、費用もタトゥーの大きさや色、クリニックによって大きく異なります。
この記事では、「タトゥー除去の値段」という疑問に徹底的にお答えします。レーザー治療や切除法など、それぞれの方法の費用相場はもちろん、保険適用になるケース、複数回施術が必要な場合の総額、そして何よりも「後悔しないクリニック選び」の重要なポイントまで、分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、あなたのタトゥー除去の不安が解消され、理想の肌への第一歩を踏み出せるはずです。
タトゥー除去の主な方法とそれぞれの費用感
タトゥー除去を検討する際、まず気になるのは「どのような方法で除去できるのか」そして「それぞれの方法でどれくらいの費用がかかるのか」という点ではないでしょうか。タトゥーの大きさ、色、深さ、そしてあなたの希望する仕上がりによって最適な方法は異なります。ここでは、代表的な除去方法とその費用感についてご紹介します。
レーザー治療の費用
レーザー治療は、タトゥー除去において最も一般的な方法の一つです。特定の波長のレーザーを照射し、インクの色素を破壊することで徐々に薄くしていきます。主に「ピコレーザー」と「Qスイッチレーザー」の2種類が用いられます。
ピコレーザーは、非常に短いパルス幅でレーザーを照射するため、従来のQスイッチレーザーよりも色素を細かく破壊でき、少ない回数で高い効果が期待できます。特にカラータトゥーや広範囲のタトゥーにも効果的です。費用は1回あたり数千円〜数万円が目安ですが、タトゥーの大きさや色、回数によって総額は大きく変動します。例えば、1cm²あたり5,000円〜15,000円程度で設定されているクリニックが多く、小さなタトゥーであれば数万円、手のひらサイズで数十万円、広範囲になると100万円以上かかることもあります。
Qスイッチレーザーは、黒や濃い色のタトゥーに有効なレーザーです。ピコレーザーに比べると治療回数が多くなる傾向がありますが、費用は比較的抑えられます。1cm²あたり3,000円〜15,000円程度が相場です。
いずれのレーザーも複数回の施術が必要となり、通常は1ヶ月半〜3ヶ月程度の間隔を空けて行われます。合計回数はタトゥーの状態によって異なりますが、5回〜10回以上かかることが一般的です。
切除法の費用
切除法は、タトゥーが入っている皮膚を外科的に切り取り、周囲の皮膚を縫い合わせる方法です。レーザー治療では除去が難しい大きなタトゥーや、確実に一度で除去したい場合に選択されます。
この方法の大きなメリットは、1回の施術でタトゥーを完全に除去できる点です。しかし、メスを使用するため、術後に傷跡が残る可能性があります。費用はタトゥーの大きさや部位によって大きく異なり、数万円〜数十万円が目安です。例えば、数cm程度の小さなタトゥーであれば5万円〜15万円程度、手のひらサイズになると20万円〜50万円以上かかることもあります。広範囲のタトゥーの場合、複数回に分けて切除する「分割切除」が行われることもあり、その場合は総額が高くなります。切除法は基本的に美容目的とみなされるため、保険適用外となります。
その他の除去方法の費用
レーザー治療や切除法以外にも、タトゥーを除去する方法がいくつか存在します。これらは特定の状況下で選択されることが多く、費用もそれぞれ異なります。
植皮術は、タトゥー部分を切除した後、体の別の部位から採取した皮膚を移植する方法です。広範囲のタトゥーや、切除法では縫い合わせが難しい場合に用いられますが、移植した皮膚の色や質感が周囲と異なる可能性があります。費用は広範囲になるほど高額で、数十万円から100万円以上かかることもあります。
アブレーション(削皮術)は、タトゥーが入っている皮膚の表面を削り取る方法です。広範囲のタトゥーに適用されることがありますが、削った部分に赤みや凹凸が残るリスクがあります。費用はタトゥーの面積によって異なり、数万円〜数十万円が目安です。
これらの方法は、主要なレーザー治療や切除法と比較して選択されるケースは少ないですが、医師と相談の上、自身のタトゥーの状態や希望に応じて検討する価値はあるでしょう。いずれも保険適用外となることがほとんどです。
タトゥー除去の費用を左右する要因
タトゥー除去にかかる費用は、単に「いくら」と一概に言えるものではありません。タトゥーそのものの特性や、選ぶクリニックによって大きく変動します。ここでは、具体的にどのような要因が費用に影響を与えるのかを詳しく見ていきましょう。
タトゥーの大きさ
タトゥーの面積は、除去費用を決定する最も基本的な要素の一つです。一般的に、タトゥーのサイズが大きくなるほど、1回あたりの施術費用も総額も高くなります。多くのクリニックでは、「1cm²あたり」や「〇〇サイズ(ハガキ大、名刺大など)」といった基準で料金を設定しています。広範囲のタトゥーはレーザー照射時間や切除範囲が広がるため、費用が増加する傾向にあります。
タトゥーの色
タトゥーの色も費用に大きく影響します。特に黒色のタトゥーはレーザーが反応しやすく、比較的少ない回数で除去できることが多いです。しかし、赤、緑、青、黄色といったカラータトゥーは、特定の波長のレーザーが必要となり、黒色に比べて除去が難しい傾向があります。そのため、施術回数が多くなり、結果として総費用が高くなる可能性があります。
タトゥーの深さ
タトゥーのインクが皮膚のどの深さまで入っているかによっても、除去の難易度や必要な回数が変わります。一般的に、プロの彫り師によるタトゥーはインクが真皮の深い層まで均一に入っているため、除去に時間がかかりやすい傾向があります。一方、アマチュアによるタトゥーや、自分で入れたタトゥーはインクの深さが不均一であったり、比較的浅い位置にあることが多く、除去しやすいケースもあります。インクが深いほど、多くの施術回数が必要となり、費用もかさむことになります。
クリニックや医師による違い
タトゥー除去の費用は、クリニックの規模、立地、使用する機器、そして医師の経験や技術力によっても大きく異なります。最新の高性能なピコレーザーを導入しているクリニックや、タトゥー除去の専門医が在籍しているクリニックでは、その分費用が高めに設定されていることがあります。また、都市部のクリニックは地方に比べて料金が高い傾向も見られます。高額なクリニックと低価格なクリニックでは、使用する機器の種類やアフターケアの充実度などに違いがある場合もあるため、料金だけでなく総合的な視点で比較検討することが重要です。
保険適用になる?タトゥー除去の費用に関するQ&A
タトゥー除去を検討されている方にとって、費用は大きな懸念事項の一つでしょう。「もしかして保険が適用されたり、医療費控除が受けられたりするのでは?」と考える方も少なくありません。ここでは、タトゥー除去と保険適用・医療費控除の関係について、よくある疑問にお答えします。
医療費控除は受けられる?
残念ながら、一般的な美容目的のタトゥー除去は、医療費控除の対象外となることがほとんどです。
医療費控除とは、病気の治療や健康増進のために支払った医療費が一定額を超えた場合に、所得税の還付や軽減を受けられる制度です。しかし、タトゥー除去は通常、美容整形や審美目的とみなされるため、この制度の対象にはなりません。
ただし、ごく稀に「医師の判断で、精神的な苦痛が著しく、治療の一環として必要と認められる場合」など、例外的に医療費控除の対象となるケースも存在しないわけではありません。具体的な判断は税務署によって行われるため、気になる場合は税務署や専門家にご相談ください。
保険適用になるケースとは?
タトゥー除去が健康保険の適用となるケースは、非常に限定的です。
通常の美容目的で入れたタトゥーを除去する際には、基本的に保険は適用されず、全額自己負担となります。これは、タトゥー除去が病気の治療とはみなされないためです。
しかし、以下のような特殊な状況下では、保険が適用される可能性があります。
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やけど治療後の色素沈着除去:やけどの治療過程で生じた色素沈着や瘢痕(はんこん)が、タトゥーのように見える場合や、機能的な問題を引き起こす場合に、その除去が治療の一環とみなされることがあります。
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医療処置に必要な場合:例えば、皮膚がんの疑いがある部位にタトゥーがあり、正確な診断や治療の妨げになる場合など、医学的に除去が不可欠と判断されるケースです。
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精神的な疾患が重篤で、医師が治療上必要と判断した場合:極めて稀なケースですが、タトゥーが原因で重度の精神疾患を患い、医師が除去を治療の一環として必要と判断した場合に、保険適用となる可能性もゼロではありません。
これらのケースはあくまで例外であり、保険が適用されるかどうかは、医師の診断と保険会社の判断によります。まずはクリニックで医師に相談し、ご自身の状況が保険適用の対象となるかを確認することが重要です。
後悔しない!タトゥー除去クリニックの選び方
タトゥー除去を成功させるためには、費用面だけでなく、施術の安全性や効果、そしてクリニックとの信頼関係が不可欠です。ここでは、後悔しないためのクリニック選びの重要なポイントを具体的に解説します。
経験と実績
タトゥー除去は、タトゥーの特性や個人の肌質によって最適なアプローチが異なります。そのため、クリニックの経験と実績は非常に重要な判断基準となります。特に、タトゥー除去の症例数が豊富で、さまざまなタイプのタトゥーに対応してきた実績があるクリニックを選びましょう。クリニックのウェブサイトで公開されている症例写真や、実際に施術を受けた方の口コミなどを確認し、ご自身のタトゥーと似たケースでの除去実績があるかどうかもチェックすると良いでしょう。
医師の専門性
タトゥー除去は医療行為であり、専門知識を持った医師が施術を行うことが不可欠です。特に、皮膚の構造や色素沈着に詳しい皮膚科医や、外科的な処置に長けた形成外科医が在籍しているクリニックを選ぶと安心です。医師の資格や経歴、タトゥー除去に関する専門研修の有無などを事前に確認し、信頼できる医師のもとで施術を受けるようにしましょう。
カウンセリングの質
タトゥー除去は、複数回の施術が必要になることも多く、長期にわたるクリニックとの付き合いになります。そのため、カウンセリングの質は非常に重要です。あなたのタトゥーの状態を丁寧に診察し、除去方法の選択肢、期待できる効果、リスク、ダウンタイム、そして費用について、詳細かつ分かりやすく説明してくれるクリニックを選びましょう。疑問点や不安を解消できるまで、時間をかけて相談に乗ってくれるかどうかも重要なポイントです。可能であれば、複数のクリニックでカウンセリングを受け、比較検討することをおすすめします。
料金体系の透明性
タトゥー除去の費用は高額になることもあります。そのため、料金体系が明確で透明性が高いクリニックを選ぶことが大切です。提示された見積もり以外に追加料金が発生しないか、セット料金や回数券、万が一の際の保証制度などがあるかを確認しましょう。施術内容と費用の内訳を細かく提示してくれるクリニックは信頼性が高いと言えます。不明瞭な点があれば、納得できるまで質問し、書面での見積もりをもらうようにしてください。
アフターケア
タトゥー除去の施術後には、肌の赤みや腫れ、水ぶくれなどの症状が現れることがあります。これらの肌トラブルに適切に対応し、経過を丁寧に観察してくれるアフターケア体制が整っているクリニックを選ぶことが重要です。施術後のケア方法の指導、定期的な検診、万が一の肌トラブル時の対応、そしてその費用が含まれているかなどを事前に確認しておきましょう。充実したアフターケアは、きれいな仕上がりを実現するためにも欠かせません。
タトゥー除去にかかる総費用と期間
タトゥー除去は、多くの場合、一度の施術で完了するものではありません。特にレーザー治療では、複数回の施術が必要となり、それに伴い総費用や期間も変動します。ここでは、除去にかかる総費用と期間の見積もり方、そして施術後のダウンタイムや通院頻度について詳しく解説します。
複数回施術が必要な場合の目安
レーザー治療でタトゥーを除去する場合、インクの種類、色、深さ、タトゥーの大きさなどによって必要な施術回数が異なります。一般的に、レーザー治療では3回から10回以上の施術が必要となることが多いです。これは、レーザーがタトゥーのインクを少しずつ破壊していくためであり、肌への負担を考慮しながら徐々に薄くしていくプロセスが必要だからです。
特に黒以外のカラータトゥーや、深く入ったタトゥーは回数が増える傾向にあります。初回カウンセリングでは、タトゥーの状態を診察してもらい、どのくらいの回数が目安になるのかをしっかりと確認することが大切です。
ダウンタイムと通院頻度
タトゥー除去の施術方法によって、ダウンタイム(施術後に回復するまでの期間)と通院頻度は大きく異なります。
レーザー治療の場合 施術後には、赤み、腫れ、かさぶた、水ぶくれなどが生じることがあります。これらの症状が落ち着くまでのダウンタイムは数日〜1週間程度が目安です。次の施術までの間隔は、肌の回復を待つため、通常1ヶ月半から3ヶ月程度空けるのが一般的です。タトゥーのサイズや状態によっては、より長く間隔を空けることもあります。
切除法の場合 切開を伴うため、数日〜数週間のダウンタイムが必要です。抜糸のために1〜2週間後に通院が必要となるほか、傷跡の経過観察のために数ヶ月間通院が続くこともあります。
削皮法の場合 広範囲の皮膚を削るため、ダウンタイムは数週間から数ヶ月と長くなる傾向があります。傷が完全に治癒するまでには時間を要し、定期的な通院が必要となります。
日常生活への影響を最小限に抑えつつ、効果的に除去を進めるためには、事前にダウンタイムの期間や通院のスケジュールをクリニックとよく相談し、計画を立てることが重要です。
まとめ:賢くタトゥー除去の費用を抑えるために
この記事では、タトゥー除去の費用について、その方法ごとの相場、費用を左右する要因、保険適用の有無、そして後悔しないクリニック選びのポイントまで詳しく解説してきました。タトゥー除去は決して安い費用ではありませんが、正しい知識と準備があれば、賢く、そして安全に進めることが可能です。
費用を抑えるためには、まずご自身のタトゥーの種類(大きさ、色、深さ)と、それに対する最適な除去方法を理解することが重要です。レーザー治療は複数回の施術が必要になることが多く、切除法は一度で完了する場合もありますが、それぞれメリット・デメリット、そして費用感が異なります。
また、クリニック選びは費用の透明性だけでなく、医師の経験や実績、カウンセリングの質、アフターケアの充実度も重視しましょう。安さだけで選んでしまうと、結果的に追加費用が発生したり、満足のいく結果が得られなかったりする可能性もあります。
タトゥー除去は、あなたの新しい人生への第一歩です。この記事で得た情報を参考に、ぜひ信頼できるクリニックを見つけ、納得のいく形でタトゥー除去を進めてください。あなたの理想の肌を取り戻し、自信を持って毎日を過ごせるよう心から願っています。

本記事は、アモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています。














