
頭皮にボトックスを注入して汗を抑える治療とは?
「髪型が汗で崩れる」「頭がびしょびしょになるほど汗をかいてしまう」――そんな頭皮の汗トラブルに悩む方に、今注目されているのが頭皮にボトックスを注入して汗を抑える治療です。このコラムでは、頭皮ボトックス治療の効果・メリット・デメリット・よくある質問まで詳しく解説します。
目次
1、頭皮にボトックスを注射すると汗が減る理由とは?
2、頭皮ボトックスのメリット
3、頭皮ボトックスのデメリット・注意点
4、FAQ
5、頭皮ボトックスはこんな方におすすめ
6、まとめ
1、頭皮にボトックスを注射すると汗が減る理由とは?
ボトックスとは、ボツリヌス菌から抽出された「ボツリヌストキシン」というタンパク質です。これが神経伝達物質(アセチルコリン)の分泌をブロックすることで、筋肉の収縮や発汗が抑制されます。
頭皮にボトックスを注入することで、頭の汗腺の働きを一時的に抑制し、多汗症のような異常発汗を軽減します。
2、頭皮ボトックスのメリット
髪型が崩れにくくなる
汗で髪が濡れるとセットが崩れがちですが、ボトックスで汗を抑えることで、朝のスタイリングが長持ちします。
頭皮のベタつきや臭い対策にも
頭皮の過剰な汗は、皮脂の酸化や雑菌の繁殖につながりやすく、ニオイの原因にもなります。汗を抑えることで、清潔な印象を保ちやすくなります。
接客業・営業職にも人気
常に人前に立つ職業の方にとって、頭部の汗は清潔感を左右する大きなポイント。頭皮ボトックスは、仕事中の見た目の悩み解消にもつながります。
ダウンタイムがほぼない
施術時間は15〜30分程度。注射だけのシンプルな治療なので、施術当日から日常生活に戻ることができます。
3、頭皮ボトックスのデメリット・注意点
効果は一時的
効果の持続期間は約3〜6ヶ月程度。定期的な施術が必要となるため、年に2〜3回の通院が目安です。
医師の技術によって差が出る
頭皮へのボトックス注射は、均等に適切な深さと量で注入する技術が必要です。経験豊富な医師を選びましょう。
代償性発汗の可能性
稀に、頭部の汗が抑えられた代わりに他の部位から汗が出やすくなるケースもあります。医師とのカウンセリングでリスクをしっかり確認しましょう。
自由診療で保険適用外
頭皮のボトックス治療は自由診療のため、全額自己負担です。費用については検討しているクリニックで確認してみてください。
4、よくある質問(FAQ)
Q1施術は痛いですか?
A. 細い針を使用するため、チクッとした軽い痛み程度です。不安な方には麻酔の使用も可能です。
Q2髪や毛根への影響はありますか?
A. 皮膚の浅い層に注入するため、毛根や毛髪に直接的な影響はありません。むしろ汗や皮脂の分泌が減ることで、頭皮環境の改善につながることもあります。
Q3施術後、どれくらいで効果が出ますか?
A. 施術後2〜5日ほどで徐々に効果を実感し始め、1〜2週間後にピークを迎える方が多いです。
Q4副作用はありますか?
A. ごく軽度の腫れ・内出血・赤みが出ることがありますが、数日で自然に消失します。重篤な副作用はほとんど報告されていません。
Q5男性も施術を受けられますか?
A. もちろん可能です。営業職やスーツ着用の多い男性に人気の施術で、実際に多くの男性が利用しています。
5、頭皮ボトックスはこんな方におすすめ
・頭に大量の汗をかく体質の方
・髪型が汗で毎日崩れてしまう方
・清潔感を仕事上維持したい方(営業職・接客業)
・頭皮のベタつきや臭いが気になる方
・頭の汗による額・襟の汗ジミに悩んでいる方
6、まとめ:汗の悩みは「頭皮ボトックス」で軽減できる
汗はストレスや気温だけでなく、体質によっても大きく差が出るもの。特に頭皮の多汗に悩む人にとっては、日常生活や仕事にまで影響を及ぼす深刻な問題です。
頭皮ボトックスはそんな悩みを短時間・低リスクで改善できる治療のひとつ。
「もっと早く知っていればよかった」という声も多く、汗に悩む方には検討する価値が十分にあります。
自分に合っているか知りたい方は、ぜひ一度クリニックで相談してみてください。

本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています。