イソトレチノイン内服とは
中等度~重度のにきびに効果的な内服薬です。
アメリカなど海外の治療ガイドラインでは、高いレベルで推奨されており、全世界で30年以上前から使用されています。重症にきびを90%以上改善するという驚異的なお薬です。
イソトレチノイン内服は
こんなお悩みの方におすすめ
- どんな治療をしてもニキビがよくならない
- 中等度~重度のニキビの方
- 保険診療では改善しなかった
イソトレチノイン内服
症例紹介
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イソトレチノイン内服
Before
After
Before
After
Before
After
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費用
26,400~125,400円 -
副作用
粘膜の乾燥、ドライアイ、アレルギー反応など -
リスク
(1)胎児の奇形、流産、死産、早産妊娠している人、または妊娠予定の患者は服用してはいけません。服用期間中とその前後1ヶ月間は妊娠してはいけません。もし妊娠した場合は、すぐに服用を中止し医師に相談してください。 (2)鬱、精神病(幻覚、幻聴)などの重大な精神疾患
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イソトレチノインのにきびへの効果
イソトレチノイン治療を行った海外の文献によると、中等度のにきび患者様では、99%の患者が改善し、そのうち劇的に改善した患者様が98%と非常に高い有効率が報告されています。
また、重症のにきび患者の場合でも、にきびの改善率は90%でした。
この治療を受けたほとんどの患者様が、以前に抗生剤や塗り薬などの保険治療をすでに受けており、改善が認められなかったことを考えると、イソトレチノインの効果は非常に高く、再発率が低い治療と言えます。
イソトレチノインの作用
イソトレチノインには、ステロイド、抗生物質、ホルモン剤などの成分は含まれていません。
その作用には、まだ未知の部分が多くありますが、主に以下の3つが知られています。
【1】細胞を正常化
イソトレチノインは、皮膚細胞や皮脂腺細胞を正常化する働きがあります。皮膚の細胞が正常になることで、皮膚が厚くなり、毛穴が詰まる現象が起こらなくなります。そのため、毛穴が詰まりにくくなり、にきびが発生しにくくなります。
【2】皮脂腺を退縮
イソトレチノインは抗生剤ではありませんが、皮脂腺を退縮させ、皮脂分泌を大きく減らす作用があり、これにより、にきびの原因菌であるアクネ菌が生着できなくなり、抗生物質よりもアクネ菌の数を減らすことができると言われています。
【3】抗炎症作用
イソトレチノインには、免疫調整作用といって、にきびの原因であるアクネ菌に対する細胞の免疫応答を正常化する働きが報告されています。過度な免疫反応を抑え、にきびの炎症を改善する効果があります。
イソトレチノイン内服についての
よくある質問
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Q.イソトレチノインは何の薬ですか?
A.他のニキビ治療では効果がなかった場合の治療に使います。 皮脂が多く分泌されることによるニキビに悩まされている方には特に効果が見込めます。 重大な副作用を生じることがあるため、リスクを理解した上で服用をお願いします。
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Q.どのくらいの期間、服用が必要ですか?
A.通常6か月間を目安に服用します。 症状によって1か月で完治する場合もあれば、1年ほど服用する場合もあります。 診察により経過観察しながら治療していき、服用期間を決めていきます。
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Q.効果はどのぐらいで実感できますか?
A.個人差がありますが、早い方で約1週間ほど、遅い方でも1か月程度で効果を実感できます。
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Q.どのような副作用がありますか?
A.イソトレチノインの服用により、次のような重大な副作用を生じることがあります (1)胎児の奇形、流産、死産、早産妊娠している人または妊娠予定の患者は服用してはいけません。服用期間中とその前後1ヶ月間は妊娠してはいけません。もし妊娠した場合は、すぐに服用を中止し医師に相談してください。 (2)鬱、精神病(幻覚、幻聴)などの重大な精神疾患
イソトレチノイン内服の
注意事項
※用法容量を守ってください
※イソトレチノイン使用中は過度な日焼け、刺激性の強い薬剤の使用は避けてください
※イソトレチノインの活性を低下させる可能性があるので、テトラサイクリンの服用を避けてください
※妊娠中や妊娠を計画している、または授乳中の方は服用しないでください
※口、唇、目の乾燥を引き起こす可能性があります
水をたくさん飲み、保湿剤を使い、コンタクトレンズの着用を避けるのをお勧めします
※副作用として、唇のひび割れ、ドライアイ、ドライノーズ、乾燥肌になる恐れがあります
※肝機能、腎機能の検査は、定期的に行ってください
※女性の方は、服用中・服用後の3ヶ月間は避妊をしてください
男性の方は、服用中・服用後の1ヶ月間は必ず避妊をしてください
※妊娠中の服用は、胎児に先天異常、流産、早産、死産を引き起こす恐れがあります
※ひどい頭痛や、目のかすみ、めまい、吐き気、おう吐、脳卒中、下痢、筋力低下などのほか、精神症状の副作用を生じることがあります
【治療を受けることができない方】
※イソトレチノインを個人輸入している方(イソトレチノインの個人輸入は、厚生労働省から禁止されています)
※15歳未満の方・成長期の方(骨端線が閉鎖して、身長が伸びにくくなる可能性があります)
※妊娠している方、妊娠する可能性のある方(胎児への重大な奇形や流産、死産、早産の恐れがあります)
※授乳中の方
※レーザー脱毛、フラッシュ脱毛中の方
※本製剤やビタミンA、パラベンアレルギーの方
※テトラサイクリン系の薬剤を内服中の方
※副腎皮質ステロイド内服の薬剤を内服中の方
※精神疾患で治療中の方
※肝機能障害のある方
※中性脂肪、コレステロールの高い方
※献血をされる方(内服中、内服終了後半年間は献血ができません)